2008年09月17日

菊川市 潮海寺地区の地区計画によるまちづくり

静岡県菊川市潮海寺地区

住民主体の地区計画を策定し、道路、公園の整備に取組む

自治会・町内会情報誌 「まち・むら」101号にルポ1として掲載されました。

私(望月)がレポートをしたので、その要約を紹介します。詳しくは情報誌をお読み下さい。


静岡県菊川市潮海寺地区の地区計画によるまちづくり

●安全性に問題がある狭い道路の地域
潮海寺地区は、JR東海道線菊川駅の北側の歴史のある地区です。4m以下の細く曲がりくねった旧来の道が多くを占める地区のため、緊急自動車が入ってきても擦れ違えないなど安全性や日常の交通に支障がある地区でした。

●区画整理の断念と新たなまちづくりへの取組み
そのため、土地区画整理事業が提案されましたが、歴史のある地域を壊したくないと断念しました。
しかし、今のままではいけないと、住民が中心となって道路拡幅の位置を定め長い年月を掛けて整備をする地区計画に取組むことになりました。

●道路幅員、建物位置、用途などを定める
この地区計画では計画道路位置に従い、建物の建替え時に住民が自らの土地を提供することにより、少しずつ整備するものです。
昔から、潮海寺の祇園祭を開催するまとまりの良い地区でしたので、まちづくり委員会を結成し、しっかりと話合いを進めました。
その結果、地域全体の道路位置を決めた地区計画がまとまりました。

●少しくらい曲がっていても大丈夫
まちづくりの取決めでは、既存の道路や建物を前提として計画していますので、区画整理のように真っ直な道路でなく、曲がったりしています。しかし、少しくらい曲がっていても、最低の4m道路でなく、5〜6mの幅員さえ確保されれば十分機能をします。むしろ、少し曲がっていたくらいの方が通過交通が入って来なくて安全です。

●コミュニティの良い地域づくり
このような地域全体を地区計画として定めたまちづくりは、全国でも数少ないと思いますが、それができたのは地域の普段からの人付き合い、コミュニティがよいからだといえます。

●地域にあった道路整備が進む
このようなこれまでの常識にとらわれない、地域にあった道路整備計画は、県や国からも注目され、既に2、3路線が整備されました。
これからは、防災公園も整備されようとしています。

●地方の道路 規制緩和 (朝日新聞 2008.9.14)
地方の道路は、必ずしも2車線と両側の歩道が必要ではない、地区の状況に応じて道路整備を進め、建設費を抑え、かつ有効な道路整備を今後国土交通省が検討していくという記事が載っていました。

潮海寺は、まさにその先駆け的なまちづくりだと思います。
是非一度、現地を訪ねてみてください。


株式会社 地域デザイン研究所
     所長 望月 誠一郎





posted by 地域 at 10:08| Comment(0) | TrackBack(0) | まちづくり | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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